最初で最後の恋

俺の頬に、涙が零れた。


瑠璃がこんな手紙を残していたなんて知らなかった。


いつの間に書いたんだろう?



今はそんなことどうでもいい。


瑠璃は、ちゃんと約束を守ってくれた。


教えてくれた。




俺はずっと瑠璃のことを愛している。



瑠璃以上に好きな人なんて



今までもいなかったし、これからも現れない。



俺は瑠璃だけを愛している。



「パパー?」


凛華が起きてきた。


「起しちゃったか?ごめんな」


「泣いてるの・・?」


「あ・・・・。泣いてなんかないよ」


「うそはだめなんだよ!」


「凛華・・・・・・」




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