最初で最後の恋

「ママにおこられちゃうよ!」


「・・・・そうだな。俺は泣かないよ」




瑠璃にカッコ悪いところ、見せられねえからな。


「さあ寝よう。もう遅い」


「うん」


凛華をベットの中で寝かせる。


窓の外には、満天の星。


「綺麗だな・・・・」



今度は凛華を、あの思い出の場所へ連れていこう。


俺と瑠璃の思い出の場所へ。


瑠璃も喜んでいたから、きっと凛華も。



凛華には、あの教会で愛を誓ってほしいな。


本当に好きな人と。


運命の人と。



俺と瑠璃の出会いは“運命”だった。


瑠璃はいつでも俺の陽だまりだった。


「瑠璃・・・・」


俺は今日もまた、瑠璃の事を想いながら眠りにつく。







fin.


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