最初で最後の恋
闇
颯人が来てから、早くも一週間が過ぎた。
「早いね」
「そうだな」
あと一週間で、颯人ともお別れか。
この一週間のうちに、颯人には何度も救われた気がする。
言葉で。
やっぱり私は颯人のことが好きになっちゃってるんだ。
「でもダメだよね・・・・・・・」
消えそうなほど小さな声だったのに、颯人の耳には届いていたみたい。
「どうした?」
「え、ううん!なんでもないのっ」
なんでも・・・・・ないから・・・・。
「なんでも言えよな。俺ら、もう友達じゃん」
そんなに優しくしないでよ。
勘違いしちゃいそうになるから。
「それはさ、“恋愛対象外”宣言ですか?」
「え?」
私の言葉に、驚いた顔をみせる颯人。
私だってこんな言葉言うつもりなかった。
口が勝手に・・・・。