最初で最後の恋
「生きたいよ・・・・・・一日でも長く・・・・颯人といたい・・・・」
どんどん本音がでてくる。
「頑張りましょう」
優しいお母さんの言葉に、涙が止まらない。
どうして私は忘れていた・・・?
お母さんの“頑張ろう”という言葉には、愛がこもっていたことに。
“もう少しで治るから”って、励ましてくれたのも。
いつだってお母さんだった。
なのに私は。
そんなお母さんの言葉を流して。
聞こうともしないで。
私の心は壊れていたんだ。
それが今。
だんだんと修復されている。
お母さんの愛で。
颯人の言葉で。
私の心が満ちていく。
私はこんなにも幸せ者だった。
だから思えるんだ。
“一日でも長く生きよう”と。