最初で最後の恋

次の日。


夕焼けに染まる室内を見回し、早く来ないかと願う。


「瑠璃ー」


来たっ!


「今日もありがと」


ベットの上から微笑む。


「いいっていいって。それよりさ、外出許可は・・・・」


「一日だけならいいって!」


「っしゃ」


本当は、すっごく反対された。


だけど、私の真剣な訴えに、先生も折れてくれた。


「だけど、無理は禁物だって」


「ぜってー無理なんかさせねーよ」


そして今日もまた、他愛もない話が始まった。






「んじゃ、明日行くか?」


「うんっ!楽しみにしてる!」


「じゃ、朝の9時頃、迎えに来るから」


「はーい!」



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