最初で最後の恋
「す・・・・す・・・・」
「酢?」
酢じゃなくて!
いざ言おうとすると、言葉がつっかえて。
でも、今しかない。
想いを伝えるのは今しかないんだって。
そう思うの。
この機会を逃したら、また私は逃げてしまうから。
「すきなんだってば!」
大声で叫んだ。
神様のいる、この神聖な場所で。
大声を出してしまった。
「え・・・?」
颯人は困惑しているようす。
「颯人が好きにさせたんだから、責任とってよね!」
最終的に上から目線になっちゃったけど。
「もちろん」
まあ、終わりよければ全てよしと言うし。
これからを楽しく生きなくちゃ。