最初で最後の恋

「え・・・?」


お母さんの顔に、驚きが広がっていく。


「私ね。お母さんがいたから、勇気が出せたんだよ。私は本気だよ」


お母さんの顔は、すぐに笑顔になった。


そして。


「おめでとう」


って。


一言。


応援してくれたお母さん。


反対するなんて思ってなかったけど、認めてもらうってこんなにうれしいんだね。


「もうすぐ瑠璃の誕生日だしねぇ。楽しみね」


「え?」


あ、そうだ。


もうすぐ私の誕生日じゃん。


颯人に言ってなかったっけ。


「瑠璃、誕生日?」


「うん」


「いつ?」


「3日後」



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