最初で最後の恋

その中には。


「きれー・・・・・・」


キラキラと光るネックレスが。


「これ・・・・どこで?」


「駅前のアクセ店。入るの、めっちゃはずかったんだぞ」


駅前っていったら、女の子用のお店が多いはず。


女ばかりのお店に入って、恥ずかしいのにこれを見つけて、買ってくれて。


想像するだけで胸がいっぱいになった。


「あと・・・・・」


「ん?」


まだあるの?


颯人のズボンのポケットから出てきたのは、小さな箱。


「これ、何?」


「開けてみろよ」


「うん」


箱のふたをゆっくりと開けた。


「う・・・わぁ・・・・・」


そこには、ネックレス以上に輝くものが。


「指輪、だ・・・・」







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