最初で最後の恋
時間は早いもので。
いよいよ私は、学校へ行く。
「大丈夫か?」
「うん」
体調は万全・・・・なはず。
学校へは颯人の自転車で行く。
後ろに乗せてってくれるんだぁ~。
なんか、カレカノって感じがする。
「つかまっとけよ」
「うん!」
颯人の腰にしっかりと腕をまきつけた。
「うっしゃ。行くぞ」
「れっつごー!」
颯人が漕ぎだすと、風で髪の毛がなびいた。
周りの景色がどんどん流れていくみたい。
風が・・・・気持ちい。
こんなに爽快とした気持ちは久しぶり。
「もうすぐで着くぞ」
「うん」
私の胸はドキドキでいっぱい。
皆、私の事なんて覚えてないだろうな。
それ以前に、知らないかも。
そう考えると、少し怖くなった。