最初で最後の恋
ゆーりに連れられて保健室まで来た。
「失礼しまーす」
ドアを開けて中に入ると、先生はいなかった。
「勝手にベットかりちゃおっか」
「そうだね」
一つのベットに二人で入った。
「なんか、お泊まり会みたい」
ゆーりが言う。
「学校でお泊りとか、ヤダな。なんか出そう」
「変なこと言わないでよっ、瑠璃!」
「あははっ、ごめん」
友達と笑いあったのなんて、何年ぶりだろう。
こんなに友達と居るのが楽しかったなんて、忘れてた。
「寝よっか」
「うん」
私たちはゆっくりと目を閉じた。
起きたのは辺りがオレンジ色をしている時間。
隣のゆーりはまだ寝ている。
「っ・・・!」
まただ・・・。
頭が割れるように痛い。