★甘えん坊な彼★~番外編~
「おいおいおい。」
「だって、そうでしょ?自分好きーって顔に書いてるわよ。」
「嘘っ…!?」
俺は顔を隠した。
「本当に書いてると思ってる?馬鹿じゃないの?」
遥香が笑いながら言う。
「馬鹿で結構だっつのっ!」
「何、キレてんのよ。」
「キレてねぇし。」
「…ムカつく奴ね。」
ボソッと遥香が言った。
いやいや、ムカつく奴はどっちだよ。
「遥香ー♪」
誰かの声がした。
「あ…、春樹。」
「さっそく、仲良くなったんだなっ!!」
春樹が言う。
「春樹っ!絡みやすいとか言ってたけど、かなり絡みにくいわよっ!」
遥香が俺を指差して言った。
「こっちのセリフだっつの!!」
「はぁっ!?誰に言ってんのよ?」
遥香が俺を睨んで言う。
何なんだ…。
「…お前、何様のつもりだよ!?
遥香様ってか??」
とうとう本性を現しやがったな。
「そうだけど?」