甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
・・・そ、それは。
「明日にならないと分からないわ」
「綾が終わるまで待ってるから」
抱きしめられたまま城崎くんを見つめると・・・今にも唇が近づいてくる。
もうダメ。
目を閉じ顔を下に逸らす。
「分かった、明日ね・・・頑張って残業にならないようにする、だからこの手を離して」
城崎くんは、私を見つめながら、ぎゅっと抱きしめ息を吐いてから、ゆっくり手を離し
「綾好きだよ」そう言って頬にキスを落とし手を振って帰って行った。