甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
・・・無いな
部署にあるゴミ箱を自分のデスクに集め膝を落とし探す。
「葉月さん、すみません」
「気にしないで、早くしないと取引先に悪いから」
ゴミ箱から出てくるのは、デザイン画の残骸ばかり。
これと言って気になるようなメモ用紙は出てこない。
もしメモ用紙が出てこなければ正直に話して謝るしかないかな。
「無いわね」
「ほんと、すみません」
「仕方ないわよ、取引先に謝れば、何とか出来るかもしれない・・・」