甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
「あ・・・葉月さん」
今、下の名前を呼びそうになったでしょ?
「今日は、ありがとう、凄く助かりました」
城崎くんに視線を合わせ頭を下げる。
「こちらこそ葉月さんの気合の入れ方には恐れ入りました。又これからも一緒に仕事をさせて下さい」
取ってつけたような言葉。でも仕方ないよね。隣に素敵な女子たちが居るのだから。
「葉月さん帰りますよ~」
「だ大丈夫だから・・・先帰って田中君」
少し酔ってしまったらしい。