甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
「一緒に、おでん食べたいなって、だから遠藤さんを家まで送って帰って来たんだ。
そしたら田中に手を引っ張られベンチに座って良い雰囲気で告白されてた」
「どうして、助けてくれなかったのよ?」
「少し反応を見たかったんだ」
反応って何よ?告白されたらダレとでも付き合う女に見えるの?
私は・・・キミのことが・・・
少しの間、息を止め空を見つめてから息を吐いた。
この状態で勢い余って告白なんて出来ない。落ち着け、落ち着け。そう自分に言い聞かせ。
「行くの?行かないの?それとも城崎くん1人で帰るの?」
城崎くんを背に、ゆっくり歩きだした。