甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~



聞き間違い?


「え聞こえない?もう一度言って」


耳に髪をかけ、城崎くんの口元に寄る。



「あ~うるさい、2度と言うか」



城崎くんは、手に持っていた熱燗をカウンターに置きカウンター下で私の手を掴みギュッとした。



暖かい指が私の手の平に触れ少しだけ胸の辺りがこそばゆかった。


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