甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
「来いよ」
一樹に視線を落としたところで目が重なり手を私の方に伸ばした。
そんな気分になれない。
「・・・ごめん」
「お前さ・・・最近どうしたの?」
「別に今は、ケーキが食べたいの、だから一人で寝て」
手に持っていた一樹の服をハンガーにかけるとリビングに戻り食べかけのスイーツを口に運んだ。
ピピピ・・・何処からかスマホの音が鳴り響いた。
一樹のスマホ?
そう思いながら寝室へ行き、ハンガーにかけた一樹の服の中からスマホを取りだす。
「一樹、スマホ鳴ってるから起きて」