甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
「・・・わ、私」
顔を下に向け数分前なのか数時間前なのか分からない記憶をたどる。
「何も言うな、もう終わった」
「迷惑かけて、ごめんな・・・さい」
胸が苦しくて切なくて
どうして・・・
どうして・・・
「ごめんなさい、ほんとごめんなさい」
「綾が悪いわけじゃない」
城崎くんは、泣きそうな私を抱きしめ頭を撫でた。
その優しさに、怖かった思いが湧き上がり堪えていた涙が出てきた。
「こ・・・怖かったよ・・・」
「綾・・・おいで」