甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
「これで良いのか?」
「うん・・・気を遣わせて、ごめんね、公になると色々大変だし、城崎くんも困るでしょ?」
私の顔を見つめる城崎くんは、気に食わなそうにしているけど、よく思い留まってくれたと思う。
「オレは、一向に困らないけど」
ウソ、ほんとは、困るくせに。
そう思いながら病院を後にすると時間差で会社へ出勤をした。
「葉月さん、今月末創立記念日で会社が休みらしいですね、何してるんですか?」
午後から会社に出勤すると1番に声をかけて来たのは佐藤さん。