甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~


話ている内にお互いを理解できたのか?


佐藤さんは結婚しても仕事をしたいと話した時、田中くんもそれを理解したみたい。


「うんん・・・この辺を少し被せるようにラインを持って来たらどうかしら?」


「流石葉月さん、今直してきます」


佐藤さんは、デスクに戻ろうとした足を止め、私の方を見つめると「そのネックレス綺麗ですね、似合ってます」そう言ってニカっと笑いデスクに戻って行った。


・・・似合うのかな?


このハート形のダイヤのネックレスは、1か月前、峻がアメリカに行った後に気づいたの。


峻のマンションを掃除し冷蔵庫の中を片付けていると小さな箱を見つけた。


白いリボンにブルーの紙に包まれた箱。


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