甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
④心から愛してる
私だけの小悪魔
ハッキリ分かった。この声は・・・
座っている椅子から立ち上がり、お見合い相手の手を掴むと顔を目の前まで近づけた。
「峻?」
「他にダレ居るんだよ?言ったよな戻ってくるって」
「聞いたわ、でも待つなんて言わなかったでしょ私?」
「早くても1カ月遅くても2カ月で戻る予定だったんだ。それに今頃、俺の分身が出来てる頃だって思って。
なのに綾は連絡して来ない。だから叔父に頼んで驚かせえようって。
しかもオレが前に座っても気づかない。
仕掛け自体、お座敷の戸を開けた時に綾が泣きながら抱き付いてくると思ったら、これだよ正直拍子抜け」