甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
峻は、そう言って拗ねながら髪をクシャリ掴んだ。
困らせる?
しかもオレの分身?
「峻のバカ!」
「お前もバカだ。オレは、お前に一緒にアメリカへ連れて行ってって言って欲しかったのに平気な顔をして、行ってらっしゃいってか?
前々から、気の強い女だって事は分かってたけどな、だから黙って分身仕込んでやったんだ」
もう...ばか...峻。
昨日あれだけ泣いたのに・・・どんどん涙が零れてくるでしょ。
「来いよ、これで綾は俺から一生離れなれないだろ?言いたい事は、ハッキリ言え。お前の特権だろ。ん?」