甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
賭け
「・・・葉月さん」
デスクに座りパソコンを睨んでいると後ろから呼ばれ振り向くと泣きそうな佐藤さんが立っていた。
「・・・佐藤さん」
佐藤さんは涙を拭き私の傍に来ると手を握った。
そもそも、あんな無責任な発言、上手く行くはずが無い。
『気にしないのよ』そう言おうとしたら佐藤さんは、手をギュッと掴み直し
「・・・城崎くんありがとう、昨日カレと仲直りで来たよ」
歓喜溢れる顔で私を見つめた。