甘い夜の過ごし方~小悪魔なアイツ~
「危ない」
そう聞こえると城崎くんは、私の腕を掴み自分の胸に抱き寄せる。
「あ・・・ありがとう。えっと帰ろうかな~それからご馳走様・・・そうそう・・・明日は早いから帰って城崎くん疲れ」
何を言っているのか、自分でもちんぷんかんぷん。
抱きしめられた手を離そうと城崎くんの手を掴んだ。
「黙れよ」
低い声が脳裏にひびく。
まるで逢いたいのに逢えなくて辛くて恋しくて、やっと逢えた恋人同士みたい。
「城崎くん苦しい・・・」
「・・・今綾を、どうやってさらって行こうか考えてるんだ」