金魚玉


ある日、

屋敷に美しい女がやって来た。

肌は私のように白く、

着物の赤がよく映えた。

隣に立たれた飼い主様の何とも愛おしげな表情に、

女が嫁であるとわかった。

飼い主様の幸せは私の喜び。

祝福を込めて一段と美しく舞った。

こちらに目をやり、微笑んだ嫁は

この上なく綺麗だった。

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