夜の王様
「そっか!ありがとね藍くん!

でもほら。そろそろ家に入りな?

院長先生が心配するから、ね?」


私は藍くんの背中を軽く押した。


「…悠里ちゃんは来ないの?」


少し寂しげな目をする藍くん。


私は安心させるように黙って笑った。



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