夜の王様
駐車場は少し離れた場所にあるから、俺は今だに煌びやかな街を歩く。


勧誘、呼び込み。


ホスト、キャバ嬢、その他もろもろ。


夜に活動を始める同業者達。


その街を足早に歩く。


遠くから前方に見える女が歩いてくるのが見えた。


なんとなく通り過ぎようとした時、


「お兄さん。

私と遊んでよ…いいでしょ?」


女が俺の腕を掴んで見上げてきた。

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