夜の王様
その後男は歩き続け、駐車場に入った。


そこには1台の高級車。


車なんてよく分からないけど黒くて大きい高級車ってことだけはよく分かる。


「乗れよ」


そう言われ私は助手席に乗り込む。


男は私が乗ったのを確認するとエンジンをかけ発進させた。


車の中は洋楽が流れていて何の曲かさっぱりわかんない。


流れる音楽をぼーっと聴いていると、


「黒滝 光-クロタキ コウキ-」


男が急に何か言い出した。

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