Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
《12》里帰り
―紗月side-
私の里帰りは4年振り…
勘当同然で上京し、持ち前の頑固さから一切実家との連絡を絶った。
元々、私はお母さんと前夫の間に生まれた娘。私が9歳の時に再婚した今の男性…義父とは赤の他人。
二人の間には二人の子供が居る。
義父は実の子供達と分け隔てなく、接してくれたけど…
それがかえって、多感な思春期を迎えた私には鬱陶しかっただけで、義父に反発して自らの立場を悪くして、家庭での居場所を失くした。
多忙な怜は何とか時間を作って私を無理やり里帰りさせた。
「挨拶なんていいのに…」
「…入籍して…2ヵ月過ぎてるし、今更だな・・・」
怜は私の言葉に同調する。
最寄りの駅に降り立つと4年前とは違う風景が視界に映り込んだ。
勘当同然で上京し、持ち前の頑固さから一切実家との連絡を絶った。
元々、私はお母さんと前夫の間に生まれた娘。私が9歳の時に再婚した今の男性…義父とは赤の他人。
二人の間には二人の子供が居る。
義父は実の子供達と分け隔てなく、接してくれたけど…
それがかえって、多感な思春期を迎えた私には鬱陶しかっただけで、義父に反発して自らの立場を悪くして、家庭での居場所を失くした。
多忙な怜は何とか時間を作って私を無理やり里帰りさせた。
「挨拶なんていいのに…」
「…入籍して…2ヵ月過ぎてるし、今更だな・・・」
怜は私の言葉に同調する。
最寄りの駅に降り立つと4年前とは違う風景が視界に映り込んだ。