Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
―怜side-
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「難しいな…」
俺はスマホのスケジュール機能を覗き込み、自身の予定を確認した。
「パーティまでにディナーは行けそうにないな・・・」
「ディナーですか?それは無理ですね…」
瀬川も持っていたスケジュール帳を覗き込んで同調した。
「それよりも…会長は何か企んでいますね…」
「それなら、紗月にテーブルマナーをキチンと教えた。彼女は一発で覚えたぞ」
「テーブルマナー云々よりも…親父に訊くと…まだ…社長のお母様が生きていた頃、同じようにお父様との結婚披露パーティがお婆様の提案で執り行われコトがあったとか。その際にも、ドレスはお婆様がプレゼントするとおっしゃり、お母様はドレスを用意しませんでした」
「それで…?」
「用意されたドレスはボロボロのドレスで…結局、お母様はパーティに出席するコトが出来ませんでした…嫁としての立場を一層悪くしました…」
「・・・そうか。叔母様も母の二の舞を狙っている可能性があるのか…よし、一泡吹かせてやろう…」
「難しいな…」
俺はスマホのスケジュール機能を覗き込み、自身の予定を確認した。
「パーティまでにディナーは行けそうにないな・・・」
「ディナーですか?それは無理ですね…」
瀬川も持っていたスケジュール帳を覗き込んで同調した。
「それよりも…会長は何か企んでいますね…」
「それなら、紗月にテーブルマナーをキチンと教えた。彼女は一発で覚えたぞ」
「テーブルマナー云々よりも…親父に訊くと…まだ…社長のお母様が生きていた頃、同じようにお父様との結婚披露パーティがお婆様の提案で執り行われコトがあったとか。その際にも、ドレスはお婆様がプレゼントするとおっしゃり、お母様はドレスを用意しませんでした」
「それで…?」
「用意されたドレスはボロボロのドレスで…結局、お母様はパーティに出席するコトが出来ませんでした…嫁としての立場を一層悪くしました…」
「・・・そうか。叔母様も母の二の舞を狙っている可能性があるのか…よし、一泡吹かせてやろう…」