Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「聖…再会の抱擁はいいか?」



「はいはい…」


聖と怜は抱擁を終えて、身体を離し合う。


「紗月…聖には自己紹介したか?」



「いいえ」


「佑介から訊いた。紗月さんだろ?」



「佑介から全部訊いたのか…」



「紗月です。よろしくお願いします…聖さん」



「よろしく…なぁ?怜。俺の部屋はどうなった??」



「部屋、今は、あ…開かずの間になってるよ」


怜の書斎の隣の部屋は開かずの間。怜に訊くと倉庫だと訊いたけど…聖の部屋だったの?



「そうか…じゃ~暫く、世話になるぜ」



「待って!?怜。聖は怜と一緒に暮らしていたの??」






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