Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「まぁ、2時間ぐらいはこの調子だ。今日の仕事は何時からだ?聖」


「…11時かな?」



聖さんはバケット豪快に齧って、コーヒーを啜った。眠くても、食欲はあるらしい。


「聖、最初に言っておくが…紗月には手を出すなよ」



「昨日もそれは訊いたぞ。しつこいなぁ~。大切な怜の奥さんに手は出さねぇよ」



「もし、出せば…お前をレオンカードのイメージモデルから引きずり下ろす」



怜の独占欲めいた言葉に心が弾む。聖さんに対して揺らいでいた笑顔も、心から笑顔を向けられそうだ。











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