Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
私がリビングに戻ると、聖さんは何食わぬ顔でソファに座って朝ドラを観ていた。



「さすがは新婚さんだ…」



「結婚してまだ3ヵ月ですから…」


「君は俺が邪魔なの?」



「邪魔と言いますか…」


私が邪魔だと思っていても、怜は聖さんを大切に思っている。怜の聖さんに対する想いは本物で、悔しいけど、私が聖さんに冷たくすれば、怜は私を追い出すかもしれない。


「怜の大切な親友ですし、仕方がありません…」


「俺、今度ドラマをやるんだ」
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