Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「私…二人の仲を誤解していました」


「誤解?」


「…怜は聖さんに片思いしていると言うか…」


「俺が聖に恋?いきなり、どうしてそんな気持ち悪いコト言うんだよ。紗月」


怜は本当に気分が悪そうに顔を顰める。



「書斎の写真だって男同士にしては親密そうで…再会した時も、二人で抱き合っていたし…でも、雅斗さんの存在が判って…全て…私の妄想でした」



「凄い妄想だな…紗月」



私をそんな妄想に走らせてるのは怜自身だと言う言葉が喉まで出かかったけど。


私は口を閉ざし、何も答えなかった。



妻は要らず、子供だけ欲しいと言う怜。


怜はどうして妻は要らないと言うんだろうか?



私はそのワケが知りたいーーー・・・


















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