Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「ただいま」


「お帰り…」



聖さんは仕事でホテル泊りが多く、


怜も先週・タイに1週間出張し、私はずっと一人で過ごしていた。



久し振りの二人水入らずの時間だ。



「怜…」



私は夕食を食べる怜の前に腰を下ろす。



「どうした?紗月。何だか、顔が真剣だな」




「怜…私、妊娠したかもしれない…」



「えっ!?」




怜は箸で摘まんだカボチャの煮物をポロリとテーブルに上に落とした。



「病院には行ったのか?」



「妊娠検査薬で調べただけ…」



「妊娠検査薬!?それって…100パー妊娠だと言う確証は得られるのか?」


怜は私の妊娠を喜ぶ所か…否定したがっていた。





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