Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「怜貴方は私の妊娠が嬉しくないの?」



「そうじゃない…」



「なら、どうして…そんな態度を取るの?」



「それは…」



「確かに、検査薬では100パーとは言えないし…明日、産婦人科に行って、妊娠の否かを調べて来ます」


「そうしてくれ…」


怜は歯切れの悪い返事をして、ご飯を口に運んだ。



怜の望んだ形となったのに…


怜は複雑な表情を浮かべる。



「もし、できていたら、私は産みます。でも、育てるのは怜貴方よ」



「それは…わかってるよ。紗月。突然のコトで、驚いただけだ…」


怜は私に弁解した。






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