Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
私は佐々木チーフにレジを任せて、バックヤードに続く出入り口の扉を開いた。
勤務態度は真面目だし、パートのおばちゃんたちとも友好的。
本当に正社員の登用の話ならいいけど。
「食品レジ担当の角南です」
「入れ」
小宮店長は最近、仙台店から異動して来たやり手の店長。些か、ワンマンな部分があって私達従業員達には評判が宜しくない。
「失礼します…」
「私に用件とは何でしょうか?小宮店長」
「君に用があるのは私ではない。そこに座っておられる…神楽坂怜社長の秘書・瀬川さんだ」
瀬川さんが応接ソファに座り、優雅にコーヒーを啜っていた。
「貴方をお迎えに上がりました…紗月様」
勤務態度は真面目だし、パートのおばちゃんたちとも友好的。
本当に正社員の登用の話ならいいけど。
「食品レジ担当の角南です」
「入れ」
小宮店長は最近、仙台店から異動して来たやり手の店長。些か、ワンマンな部分があって私達従業員達には評判が宜しくない。
「失礼します…」
「私に用件とは何でしょうか?小宮店長」
「君に用があるのは私ではない。そこに座っておられる…神楽坂怜社長の秘書・瀬川さんだ」
瀬川さんが応接ソファに座り、優雅にコーヒーを啜っていた。
「貴方をお迎えに上がりました…紗月様」