Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「怜…」


寝ていた紗月がパジャマ姿で俺を見送りに出て来た。



「調子が悪いなら、別に見送らなくてもいいぞ」


「でも、昨日も一昨日も見送れなかったから…」


「そんな青い顔をされた君に見送られても迷惑なだけだ…」



「怜…」


「怜様…その言い方は良くありませんよ」



「いいから、早く行くぞ!瀬川」



俺は瀬川よりも先に外に出た。


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