Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「怜様は逃げるのですか?」


「逃げる?俺は別に…」


「もう気づいているでしょ?」


「・・・」


「俺が社に戻ります!怜様は夫として父親としてそばにいてあげてください!」



「お、おいっ!?」



瀬川は凄い剣幕で捲くし立てて足早に出て行ってしまった。



「くそっ!?」



俺は瀬川の迫力に負けてしまった。



俺はパイプ椅子に腰を下ろしたまま、紗月を見つめた。
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