Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
《21》秘められたキモチ

―紗月sideー

私はリビングで意識を失って…


目の前に広がる白い天井。

「!?」


顔を横に向けると視界に椅子に座ったまま眠る怜の姿が入って来た。


「怜…」


私は怜を起こす。



「んっ!?」


怜は私の意識の回復を待っていたのか…即座に目を開けて色素の薄い瞳で見つめ返した。



「紗月…気が付いたのか…」



「怜…私…それよりも赤ちゃんは大丈夫でしたか?」


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