Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「でも、相続するには結婚し子供を産むコトが必須」



「・・・」



「君を妻に選んだのは、ずっと…君がスキだったから…」



「怜…?」



「俺の素性を何も知らなかったせいもあるが、気軽に俺に話しかけてくれた君に惚れたんだ」



怜はあの時から…



「恋をすれば、婆様と叔母様に邪魔をされて壊れてしまう。神楽坂家から出たいとずっと思っていた。でも、俺は出れなかった…」



怜は人の羨むモノ全てを持った人だと思っていた。



でも、彼は神楽坂家と言う家に縛られ、苦しんでいた。



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