Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「瀬川お前は知っていたのか?」


「会長の病気ですか?」



「そうだ…」



「俺も今日、知りました」


「そうか…」




俺の前からどんどん身内が居なくなってしまう。

年の功から言えば、仕方がないが。


神楽坂家がどうなってしまうのだろうーーー・・・


「不安そうですね…」


「…俺の責任の比重が重くなるんだ。不安にもなる」


「でも、貴方には紗月様と赤ちゃんが居ます…俺だっています。貴方は一人じゃありませんよ」


「ありがとう…瀬川」


瀬川は運転しながら、俺を励ましてくれた。



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