Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
《22》群がる輩

―紗月side-

私は無事に退院して部屋に戻った。


「いいところに住んでるわね…」


私のお母さんが妊娠を知って上京してくれた。


私達の住む高級マンションの部屋に目をぱちくりさせる。


「怜のおかげよ…」


「そうね…紗月…貴方はシンデレラよ。素敵な男性を捕まえたわ…」


「うん」



私は素直に頷いてしまった。

「それよりも…紗月の所に…お父さん来てない?」



「お父さん?」


私の両親はお父さんのギャンブルで作った借金が原因で離婚した。


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