Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「ゴメンなさい…」
「君が謝るコトないだろ?」
「でも、忙しい怜さんの会社にわざわざ乗り込んで、お金を借りていくなんて…」
紗月が半分あの父親の血を受け継いでいると思うと少し嫌な感じもするが。
紗月は紗月だ。
「今日…病院で赤ちゃんの心音、お母さんと二人で訊かせてもらったの」
「そうか…」
「凄く力強い鼓動だった…」
俺には判らないが、赤ちゃんは紗月の胎内でスクスクと育っている。
「…怜さんのおかげで…お母さんと仲良くなれたわ」
「仲悪かったのか?」
「まぁね…お母さんには前カレを追って上京するコトは反対されていたから…怜さんに強引に里帰りさせられなきゃ…絶縁したままだった…」
「君が謝るコトないだろ?」
「でも、忙しい怜さんの会社にわざわざ乗り込んで、お金を借りていくなんて…」
紗月が半分あの父親の血を受け継いでいると思うと少し嫌な感じもするが。
紗月は紗月だ。
「今日…病院で赤ちゃんの心音、お母さんと二人で訊かせてもらったの」
「そうか…」
「凄く力強い鼓動だった…」
俺には判らないが、赤ちゃんは紗月の胎内でスクスクと育っている。
「…怜さんのおかげで…お母さんと仲良くなれたわ」
「仲悪かったのか?」
「まぁね…お母さんには前カレを追って上京するコトは反対されていたから…怜さんに強引に里帰りさせられなきゃ…絶縁したままだった…」