Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「俺は君とお義母さんの仲立ちをしていたのか…絶縁したようには見えなかったけど」


「私もそう言う風に思えなかった。あんな風に温かく迎えてくれるなんて思いもよらかったから…」



「赤ちゃんを産むコトで、親孝行出来るな…」



「うん」


俺は離れて、身体を横たえる紗月に手を伸ばした。



「くっついて…大丈夫?」
俺は紗月に腕枕をする。


「何が?」



「だって、今夜は何も出来ないよ…」


「俺は別にヤリたくないけど…紗月が俺とヤリたいのか?」



「私だって…別に・・・」


「…二人分の命をこの腕の中に抱いているんだ…」


「怜さん…」


「愛してる…」


俺は紗月の額にリップ音を立て、おやすみのキスをした。
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