Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「仕事はどう?怜」


「順調ですよ…」



「そう…」



叔母様の手術は成功し、経過も順調だった。


俺に癌の告白した時の悲壮な叔母様の表情は嘘のよう。



「この命は…あの人の支えがあってこそ、救われたと思っています…」



「あの人?叔母様に好きな方が出来たのですか?」



「怜が許してくれるなら、私はあの人と結婚したい…」



「叔母様の言うあの人とは誰ですか?」



「私を先ほど、見舞った瀬川よ」



驚きの余りに言葉が出て来ない。


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