Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「円さん…どなたですか?」



「佑介の兄貴の伊集院敦司…」


「円お前の知り合いか?」


「まぁね…我が『帝和銀行』の大口の取引先『レオン』の神楽坂社長夫人の紗月さんです」



「あの神楽坂の奥様でしたか…失礼しました。佑介の兄の敦司です。いつも愚弟がお世話になっています」


「私達の方こそ…お世話になっています」


私はソファを立ち上がり、敦司さんに頭を下げた。


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