Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
「君は彼に弱みを握られている。強気な態度は取れないだろ?」



私は怜に金銭的な迷惑を掛けてばかり…
怜もいい加減、うんざりしているだろう…


「でも、怜にこれ以上迷惑は掛けられないと言いますか…」


「会長では叔母様も入院し、神楽坂の肩に『レオン』の全てが掛かってる…神楽坂を妻として気遣うキモチも判るが…君も身重の身体…」



母親である私が悩めば、その負の感情が胎内にいる赤ちゃんを不安がらせる。


「一応、神楽坂の耳に入れておきなさい…」


「はい…伊集院さんのアドバイスを受け入れて、怜に話をします」
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