Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
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怜にしては早い帰宅だった。

「怜…ご飯の支度…」


怜はご飯の支度が待ちきれずにネクタイを結んだまま、ソファに転がって眠っていた。

彼の寝顔は疲労の色が濃く、顔色も少し悪い。


一子会長は退院したものの、邸宅で療養中。


怜は会長職にも追われ、疲労困憊。



敦司さんのアドバイス通り…裕也のコトを話そうと決めたが、今の怜には心配ゴトを増やすだけで、余計に手を煩わせる。


私…一人で解決しようーーー・・・



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