Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
《25》運命の悪戯
―怜side-
それから何事もなく、時間が過ぎていった。
―――――紗月のお腹も7ヵ月目に入ろうとしていた。
彼女のお腹も少しだけ出て来た。でも、相変わらず俺の父親としての自覚は曖昧だった。
佑介の言う通り…父親の自覚が持てるのは赤ちゃんをこの目で見た時だろうか?
日に日に…紗月の母親としての自覚はつけていく。
「お疲れですか?」
「んっ、あ…」
瀬川が頬杖をつく俺に話し掛ける。
「昨日もつい敦司さんと夜更けまで飲んでしまったからな・・・」
「…伊集院さんと話をして得るモノは沢山あったでしょ?」
「経営者としての仕事の話よりも雑談で話が咲いてしまって…」
「そうですか…息抜きも必要ですね…」
「!?」
仕事の合間に瀬川と話をしていると、デスクの端に置いた俺のスマホが光って振動した。
―――――紗月のお腹も7ヵ月目に入ろうとしていた。
彼女のお腹も少しだけ出て来た。でも、相変わらず俺の父親としての自覚は曖昧だった。
佑介の言う通り…父親の自覚が持てるのは赤ちゃんをこの目で見た時だろうか?
日に日に…紗月の母親としての自覚はつけていく。
「お疲れですか?」
「んっ、あ…」
瀬川が頬杖をつく俺に話し掛ける。
「昨日もつい敦司さんと夜更けまで飲んでしまったからな・・・」
「…伊集院さんと話をして得るモノは沢山あったでしょ?」
「経営者としての仕事の話よりも雑談で話が咲いてしまって…」
「そうですか…息抜きも必要ですね…」
「!?」
仕事の合間に瀬川と話をしていると、デスクの端に置いた俺のスマホが光って振動した。